R1BY 八咫烏 77号酵母 純米

原料米:国産米
精米歩合:70%
容量:1800ml, 720ml
詰口:火入れ、生
アルコール度数:16度
日本酒度:-7
酸度:3.1
酵母:77号酵母
上槽:2020年4月
瓶詰め後、定温冷蔵貯蔵庫(-3℃)にて貯蔵
瓶色:黒瓶 / 王冠:黒冠
発売月:2020年12月

画像は仮表示

甘酸っぱい。という表現が当てはまるようなお酒を造ってみたい。
そんなイメージでこのお酒を醸しました。

日本酒度を大きくマイナスに持って行き、
酸を上げる事によって「甘酸っぱい」味わいを表現しました。

77号酵母は、リンゴ酸を多く造り出し、
かつ琥珀酸が少ないという酵母で、
カプロン酸エチル由来の、グラスから立ち上がる香りが多いので、
スッキリと飲みやすく、キレの良いお酒に仕上がりました。

低濃度で仕上げる事も考えましたが、
米が良く溶け、旨味が出てきていたので、
飲みごたえのある16度まで様子を見て上槽しました。

上槽後、冷蔵タンクで落ち着かせ、
夏の呑み切りを越えた頃に飲み頃と判断しましたが、
敢えて瓶詰めし、定温貯蔵庫(マイナス3℃)へ入れて貯蔵し、
味わいと深みが出てきた時点で出荷する事にしました。

オススメの飲み方としては、
10度程度に冷やして頂いて、白ワイングラスに注ぎ、
グラスを両手で温めながら、カプロン酸エチル由来の香りをお楽しみいただき、
室温に戻しながら前菜をつまみながら。

開栓してから30分ほど経つと、リンゴ酸由来の甘酸っぱさと、
日本酒度マイナス7の甘さ、
3.1ある酸が上手く調和し始め、
口の中で旨味が広がり、甘さと舌の両根元で感じる酸味が、
白身魚や牡蠣などの魚介類と良く合います。

開栓から1日程度、冷蔵庫で置いていただくと、
前日とはまた違った表情を見せるお酒です。

立香が優しくなり、旨味が増し、
最初に感じていた青りんごの様な酸味が和らいで、
マンゴスチンやライチの様なトロピカルな風味がお楽しみいただけます。

冷やし過ぎず、室温より少し低い程度の温度で、
ローストビーフや西京漬けの魚などとマッチします。

室温程度に戻して、口の広いグラスで、
トマト系のパスタやハンバーグなど、
味わいのある食事と一緒に、ワイン感覚で楽しんで頂きたい純米酒です。

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